コラム

2024年度東京都の第2回創業助成事業をご説明!

今年度も大変人気な創業助成金2回が開始されます。

創業助成金人気の理由が2つあります!

・補助対象経費に家賃が対象 ・補助対象経費に人件費が対象

家賃と人件費が対象の補助金は難易度が高くなるもので創業助成金も例外ではありません

 

助成金,成功報酬,補助金,融資

 

創業助成金の採択率をお伝え

 

平成29年度 863 115 13.3%
平成30年度 600 151 25.2%
令和元年度 808 152 18.8%
令和2年度 1,037 156 15.0%
令和3年度 1,140 157 13.8%
合 計 4,448 731 16.4%

採択率が10%台とかなり厳しいものです。

創業助成金の注意点

1,面談があります(書類審査通過後に面談があります)

2.WEB登録が予め必要です(忘れてしまうと申請ができません)

3,申請期間が短い(申請期間約10日間となっております)

4,申請要件のハードルが高い(創業支援事業を利用しなければなりません)

 

東京都が実施する「第2回創業助成事業」は、創業を目指す起業家や創業間もない中小企業を支援するための助成金制度です。この助成金は、新しい事業を立ち上げる際の資金調達に役立つだけでなく、東京都内の経済活性化にも寄与することを目的としています。

 


創業助成金の概要

  • 対象者: 東京都内で創業を予定している、または創業から5年未満の中小企業や個人事業主
  • 助成金額: 最低100万円から最高400万円まで
  • 助成期間: 助成金交付決定日から2年間

 


申請方法と必要書類

申請方法

ステップ1郵送申請

    • 受付期間: 令和6年9月25日(水)から10月4日(金)まで
    • 郵送方法: 簡易書留、一般書留、レターパックプラス(赤色)で郵送
    • 注意事項: 郵送申請は指定期間内の消印有効
  • ステップ2 WEB登録
    • ・WEB 登録期間:令和6年 9 月 25 日(水)~令和6年 10 月 4 日(金)
      ※上記期間中に創業ステーション HP に表示される「WEB 登録」から申請書と同内容を入力
  • ステップ3電子申請
    • 利用システム: 国の電子申請システム「jGrants」
    • 事前準備: gBizIDプライムの取得が必要
    • 電子申請期間: 郵送申請と同様

必要書類

  • 事業計画書: TOKYO創業ステーションまたはTOKYO創業ステーションTAMAで策定支援を受けたもの
  • 直近2期分の確定申告書: 中小企業の場合は法人税申告書、個人事業主の場合は所得税の確定申告書
  • その他必要書類: 公的支援事業の利用状況を証明する書類、事業計画書の全ページ、他の公的支援事業の利用証明書など

 

 

 

申請要件 はおおまかに2つ

1,以下のいずれかをまず満たす必要があります

1-1  都内での創業を具体的に計画している個人の方

1-2 中小企業者(※)に該当する法人・個人のうち、下記のいずれか 1 点を満たす方

○法人登記を行ってから 5 年未満の法人の代表者の方
○税務署へ開業の届出を行ってから 5 年未満の個人事業主の方

1-3 特定非営利活動法人(特定非営利活動促進法第 2 条に規定するもの)のうち、下記の 2 点を満たす方
○法人登記を行ってから 5 年未満の特定非営利活動法人の代表者の方
主たる事務所 が都内に登記されており、都内に 実質的に事業を行っている 主たる事務所 が実在して
いること。

 

2,さらに1~18のいずれかを満たす必要があります。

(① 公益財団法人東京都中小企業振興公社(以下「公社」という。)が実施する、TOKYO創業
ステーション「プランコンサルティング」又はTOKYO創業ステーション TAMA「プランコンサルテ
ィング」による事業計画書策定支援を終了し、過去3か年の期間内にその証明を受けた方
② 公社が実施する、「東京シニアビジネスグランプリ」において、前年度以前の過去3か年度の期間内に
ファイナリストまで進んだ方
③ 公社が実施する、「事業可能性評価事業」において、当年度、またはその前年度以前の過去
3か年度の期間内に「事業の可能性あり」と評価され、継続的支援を受けている方
④ 公社が実施する、「 若手商人育成事業」における「商店街開業プログラム(商店街起業促進サポート事
業)」を当年度、または前年度以前の過去3か年度の期間内に受講修了した方
⑤ 東京都・公社が設置した創業支援施設に入居している方、または以前に入居していた方。なお、該当施
設は下記のとおりです。
・ 東京都が設置した施設
東京コンテンツインキュベーションセンター
青山スタートアップアクセラレーションセンター
東京ライフサイエンスインキュベーションセンター
・ 公社が設置した施設
インキュベーションオフィスTAMA、白鬚西R&Dセンター
ソーシャルインキュベーションオフィスSUMIDA
ベンチャーKANDA、タイム24
⑥ 東京都インキュベーション施設運営計画認定事業の認定を受けた認定インキュベーション施設
(TOKYO創業ステーションHP参照)に、認定後(新設施設は運営開始後)6か月以上継続して入居
し、申請を行う事業内容に関する個別具体的支援を、インキュベーションマネージャーから入居期間中に
継続して受けている方、または以前に受けていた方
⑦ 独立行政法人中小企業基盤整備機構、都内区市町村、地方銀行、信用金庫、信用組合、国公立大学、私
立大学が設置(左記以外の主体との共同設置の場合、左記の主体が発行済み株式総数または出資総額の 3
分の 2 以上を所有または出資していること)した都内所在の創業支援施設と、1年間以上の賃貸借契約
を締結して入居している方、または過去3か年の期間内に入居していた方
⑧ 青山スタートアップアクセラレーションセンターにおいて、アクセラレーションプログラムを受講して
いる方、または以前に受講していた方
⑨ 東京都が実施する、「TOKYO STARTUP GATEWAY」において、前年度以前の
過去3か年度の期間内にセミファイナリストまで進んだ方
⑩ 東京都が実施する、「東京都女性ベンチャー成長促進事業(APT Women)」において、国内プロ
グラム(アクセラレーションプログラム)を受講している方、または以前に受講していた方
⑪ 東京都が実施する、「女性・若者・シニア創業サポート事業」、「女性・若者・シニア創業サポート事業
2.0」において、取扱金融機関から当該事業に係る融資を受け、その証明を受けた方
⑫ 東京都中小企業制度融資(創業融資)を利用している方
⑬ 都内区市町村が実施する、中小企業制度融資のうち、創業者を対象とした東京信用保証協会の保証付き
制度融資を利用している方
⑭ 東京都が出資する、ベンチャー企業向けファンドからの出資等を受けている方
⑮ 政策金融機関の資本性劣後ローン(創業)を利用している方
割賦返済ではなく返済期限到来時の一括返済であること、等の特徴があります。
⑯ 産業競争力強化法に規定する認定特定創業支援等事業により支援を受け、過去3か年の期間内に都内区
市町村長の証明を受けた方
⑰ 東京商工会議所、東京信用保証協会、東京都商工会連合会、中小企業大学校東京校BusiNestよ
り認定特定創業支援等事業に準ずる支援を受け、過去3か年の期間内にその証明を受けた方
⑱ 東京都が実施する「高校生起業家養成プログラム(起業スタートダッシュ)」において、過去3か年度
の期間内に「養成講座」を修了した方

 

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審査基準と選考方法

審査基準

助成金の審査は以下の点に重点を置いて行われます:

  1. 事業の計画性
    • 事業計画書に基づく具体的な目標とスケジュール
    • 市場調査の実施状況
  2. 実現可能性
    • 起業家の経験とスキル
    • 資金計画の妥当性
  3. 地域経済への貢献度
    • 地域経済の活性化にどの程度寄与するか
    • 地域雇用の創出効果

選考方法

  • 書類審査: 提出された書類を基に、事業の実現可能性や計画性を評価
  • 面接審査: 必要に応じて面接を実施し、起業家のビジョンや事業内容について直接確認

助成対象経費と使用例

助成対象経費

助成金は以下のような経費に使用できます:

  • 機械装置・システム構築費
    • 専ら助成事業のために使用される機械装置、工具・器具の購入、製作、リース・レンタル費用
    • 専用ソフトウェア・情報システムの購入・構築費用
  • 開発費
    • 新製品の試作開発に係る原材料費、設計費、製造費、加工費、市場調査費
  • 専門家経費
    • 助成事業の遂行のために依頼した専門家への報酬
  • 外注費
    • 加工や設計、検査等を外注する場合の費用
  • 知的財産権関連経費
    • 特許権等の取得に係る弁理士手数料、外国特許出願の翻訳料
  • 広告宣伝・販売促進費
    • 広告(パンフレット、動画、写真等)の作成、展示会出展、市場調査、営業代行費用

 

  • 市場調査・分析費
  • 研修費
    • 助成事業の遂行に必要な教育訓練や講座受講費用
  • 賃借料

 

  • 広告費

 

 

使用例

  1. 機械装置の購入
    • 新製品の製造に必要な機械装置を購入し、生産ラインを整備する
    • 専用ソフトウェアを導入して、業務効率を向上させる
  2. 試作開発
    • 新製品の試作品を製造し、性能や市場ニーズを検証するための費用
    • 市場調査を実施し、製品の需要を見極める
  3. 専門家への依頼
    • 新製品開発に必要な技術的なアドバイスを受けるための専門家を雇用する
    • 法務や知的財産の専門家に相談し、特許出願を行う
  4. 広告宣伝活動
    • 新製品のプロモーションのために広告を制作し、ターゲット市場に向けて発信する
    • 展示会に出展し、製品を直接紹介する機会を設ける

助成金申請の成功のためのポイント

  1. 事業計画書の充実
    • 詳細な事業計画書を作成し、事業のビジョンや具体的な目標を明確にすることが重要です。市場調査や競合分析を含め、計画の実現性を高めるための情報を盛り込みましょう。
  2. 資金計画の明確化
    • 助成金の使用目的や予算配分を明確にし、資金の流れを具体的に示すことで、審査員に信頼感を与えることができます。
  3. 専門家の活用
    • 起業支援機関や専門家のサポートを受けながら、計画書の作成や事業の進め方をアドバイスしてもらうことで、より実現性の高い計画を策定できます。
  4. 地域への貢献を強調
    • 地域経済への貢献度や雇用創出効果を具体的に示すことで、助成金の対象として選ばれる可能性が高まります。地元の商工会議所や自治体との連携も重要です。

まとめ

東京都の第2回創業助成事業は、創業を目指す起業家や創業間もない中小企業にとって、非常に有益な支援制度です。助成金を受けることで、新しい事業を立ち上げるための資金を確保し、ビジネスの成長を加速させることができます。

成功のためには、しっかりとした事業計画書を作成し、資金計画を明確にし、地域経済への貢献を強調することが重要です。また、専門家のアドバイスを受けながら計画を進めることで、より実現性の高いビジネスプランを策定することができます。

この助成金制度を活用し、東京都内での新しいビジネスの成功を目指しましょう。

コラムの著者

認定支援機関 株式会社アドベンチャーワン 代表取締役 重富翼

認定支援機関 株式会社アドベンチャーワン 代表取締役。補助金申請と融資の活用に精通したコンサルタント。主に小規模の~中規模企業の資金調達を支援し数多くの成功事例を持ちます。迅速かつ正確な申請手続きと、効果的な資金活用のアドバイスを提供します。補助金を最大限に活用したい企業にとって、頼れるパートナー。

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