コラム
事業再構築補助金の業者選定理由書について解説!<例文あり>
業者選定理由書の作成について
業者選定理由書は、補助金を受けるために必要な書類の一つであり、具体的な業者を選定する理由を明確にするための書類です。これにより、適切な業者を選定していることを証明し、事業の適正な遂行を担保することが求められます。業者選定理由書は相見積が準備出来ない場合において交付申請の際に求められます。
作成のポイント(業者選定理由書の書式はA4サイズ1枚で事業再構築補助金のホームページよりダウンロードできます)
- 選定プロセスの説明:
- 公正かつ透明なプロセスで業者を選定したことを記述します。
- 例えば、複数の業者から見積もりを取って比較検討したことなど。
- 業者の選定理由:
- 選定した業者が他の業者に比べてどのように優れているか、具体的な理由を記載します。
- 価格、品質、納期、過去の実績、技術力などを根拠として示します。
- 業者の詳細情報:
- 業者の基本情報(名称、所在地、連絡先など)を明記します。
- 選定した業者が提供するサービスや商品の詳細についても記載します。
- 比較検討の内容:
- 他の業者と比較した際の具体的な検討内容を記載します。
- 価格比較表や評価項目の一覧などを添付することが望ましいです。
あとは
申請者の 受付番号、作成日、申請者情報、なども記入が必要です
具体的な書類例
- 業者選定の背景: 「当社は〇〇事業を遂行するために、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討を行いました。」
- 選定理由: 「A社は他の業者と比較して、提供するサービスの質が高く、納期も短いため、今回の事業に最も適していると判断しました。また、価格も他社と比較して競争力がありました。」
- 業者情報: 「A社の基本情報は以下の通りです。
- 名称:株式会社A
- 所在地:東京都〇〇区〇〇町
- 連絡先:03-xxxx-xxxx」
注意点
- 正確かつ詳細な情報: 書類には事実に基づいた正確な情報を記載し、詳細なデータや証拠を添付することが重要です。
- 客観的な評価: 選定理由は客観的かつ合理的に説明する必要があります。主観的な評価は避け、具体的なデータや根拠に基づく評価を行いましょう。
これらのポイントを踏まえて、業者選定理由書を作成することで、事業再構築補助金の申請において必要な要件を満たすことができます。
業者選定理由書の詳細例文
業者選定理由書の選定理由例文
1. 業者選定の背景
当社は、事業再構築補助金を利用して新規製品開発プロジェクトを実施するために、適切な業者を選定する必要がありました。本プロジェクトの成功には高度な技術力、迅速な納期対応、競争力のある価格、充実したサポート体制が求められます。このため、以下のプロセスを経て業者選定を行いました。
2, 選定理由
選定した業者:株式会社A
(1) 技術力 株式会社Aは、過去に同様のプロジェクトを複数成功させており、高い技術力が実証されています。特に、当社が求める特殊な加工技術において他社よりも優れており、具体的には以下の実績が評価ポイントとなりました:
- 類似プロジェクトでの成功事例(例:〇〇業界での部品加工プロジェクト)
- 高度な技術認証(例:ISO 9001、ISO 14001)
(2) 納期対応 株式会社Aは、他の候補業者に比べて最も短い納期を提示しており、当社のプロジェクトスケジュールに最適です。また、過去の実績においても納期遅延がなく、以下の点が確認されました:
- 提案された納期:プロジェクト開始から2ヶ月
- 過去5年間の納期遵守率:100%
(3) サポート体制 株式会社Aは、プロジェクト実施中および実施後のサポート体制が充実しており、迅速な対応が期待できます。具体的には以下の点を確認しました:
- 24時間対応のカスタマーサポート
- プロジェクト管理専任担当者の配置
3. 業者情報
- 業者名:株式会社A
- 所在地:東京都〇〇区〇〇町1-2-3
- 連絡先:03-xxxx-xxxx
- 担当者:山田 太郎(プロジェクトマネージャー)
4, 比較検討の内容
以下の表に、主要な評価項目について各業者の比較結果を示すことよって事務局
理解も得やすいかと思います。
項目 | 株式会社A | 株式会社B | 株式会社C | 株式会社D | 株式会社E |
---|---|---|---|---|---|
技術力 | ◎ | ○ | △ | ○ | △ |
納期対応 | ◎ | ○ | ○ | △ | △ |
価格 | ◎ | △ | ○ | △ | △ |
サポート体制 | ◎ | ○ | △ | ○ | △ |
5. 結論
以上の評価および比較検討の結果、当社は株式会社Aを業者として選定することを決定いたしました。本プロジェクトの成功に向けて、株式会社Aの技術力、納期対応、価格、サポート体制が最も適していると判断しました。
このように、業者選定理由書は詳細なプロセス説明と具体的な評価ポイントを含めることで、選定の妥当性を明確に示すことができます。
事業再構築補助金は公募回によって
都度書式や必要な情報が変わってまいります。 上記の情報はあくまでも一例としてご認識頂き実際の申請の際は公募要領や事務局の指示に従ってください
コラムの著者
認定支援機関 株式会社アドベンチャーワン 代表取締役。補助金申請と融資の活用に精通したコンサルタント。主に小規模の~中規模企業の資金調達を支援し数多くの成功事例を持ちます。迅速かつ正確な申請手続きと、効果的な資金活用のアドバイスを提供します。補助金を最大限に活用したい企業にとって、頼れるパートナー。
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