コラム

補助金とは?目的・対象を明確にして申請しよう

現在、新型コロナウイルス感染症の広まりにより、売り上げがガクッと下がってしまった企業や個人事業主が事業を維持することが出来ずに苦しんでいます。

中には、倒産してしまう会社もあります。今も事業を維持するために金策に走っている方もいると思います。

今回は、そんな金銭の救済法の一つである「補助金」について紹介します。

補助金とは

補助金は、国や地方公共団体が、事業者に対して事業の維持、継続などを目的に交付する金銭のことです。

補助金は原則として返済は不要であるため、厳正な手続き・審査を必要とします。多くは、4・5月に公募されることが多く、補正予算が組まれた場合には、12月頃に二次公募が組まれます。

補助金受給のメリットは、助成金よりも圧倒的に種類が多いことと支給金額が数百万円から数億円と大きいものが多いことです。

反面、予算が決まっているので、補助金受給の倍率が高く、もらえない場合や時間がかかります。

補助金とは?地方自治法

補助金に関する法令は、地方自治法の第232条の2[寄付又は補助]において定められています。

【定義】

補助金とは、国または地方公共団体が各種の行政目的をもって、金銭その他のものを交付する行為であり、広義の補助金には法律法令上当然に国又は地方公共団体が負担するべきものとされている負担金を含むと解されるが、地方自治法第232条の2にいう補助金は恩恵的、援助的な目的をもって交付される狭義の意味での補助金をさすものと解される。

補助金の一般的な性格としては、①相当の反対給付をうけないものであること、②交付を受けた相手方が利益を受けるものであること、③交付された金銭について使途が特定されるものであること等が上げられる。(第一法規「地方自治法実務辞典」より)

【解説】

1.補助金とは、一般的には特定の事業、研究等を育成、助長するために地方公共団体が公益上必要があると認めた場合に対価なくして支出するものである。

2・「公益上必要がある」か否かは当該団体の長及び議会が個々の事例に即して認定するが、これは全くの自由裁量行為でないから、客観的に公益上必要であると認められなければならない。

3.補助金には、単独補助によるものと国(道)補助を伴うものに分類される。

  ①単独補助によるもの

     市町村が独自の判断によって補助するもの。

  ②国(道)補助を伴うもの

    国又は道の施策に基づき、国(道)から補助を受け市町村を経由して補助するもの。

(市町村が上乗せ補助をする場合もある。)

4.奨励金、助成金等について

   補助金として支出されるものの中には、その名称を奨励金、助成金等を使用しているものもあり、実質によって補助金と同様な取り扱いをする場合がある。

(ぎょうせい「地方公共団体歳入歳出科目解説」より)

補助金受給までの流れ

受けたい補助金を決めたら、各事務局のホームページ掲載されている公募を確認しましょう。

募集期間は長いと1か月ほど募集されます。この期間に申請を行わないと、申請できないので注意しましょう。一部補助金には、説明会を開催するものもありますが、説明会の参加可否が審査に影響することはありません。可能であれば出席をしましょう。

 

  1. 申請書類の提出

補助金の種類によって提出書類はことなります。主に事業計画書や経費明細書等が必要になります。また、補助金によって審査基準が違うので、要項をよく確認しましょう。

同じ補助金でも毎年審査項目は変わりますので、同じと思わずに一つ一つ丁寧に作成しましょう。以下に注意点をまとめます。

【審査基準を満たしている根拠の提示】

需給を希望する補助金の審査要項を確認したら、審査基準に対して、どういったところが満たしているのか分かりやすく、具体的に根拠を示しましょう。

また、事業計画書等の書類作成時、同じ業界人しか分からない専門用語を使用するのは控えましょう。審査をする人が必ずしも理解できるか分からないのに専門用語を使用して、文章をややこしくしてしまうと、読む気が失せてしまい、マイナスの印象を持たれてしまいます。

【目標も明確にし、思い入れの強調は避ける】

設備の導入や事業の開始などの計画実施する場合、どのくらいのコスト削減に繋がるかなど、補助金を受け取った結果どのような目標を立て達成を目指すか可能な限り具体的に書きましょう。会社に思い入れがあるとか自社の技術、サービスをただ自慢するだけでは、不採択になりがちですので、理由は必ず明記しましょう。

【自社の現状把握、分析を行う】

現在の自社の財務状況、事業の問題点、競合他社の動向分析などをはあくしないで将来性の話をしてもなんの説得力も持てません。計画や目標に対して、現在の状況を踏まえていないと計画ではなく、理想になり審査落ちしてしまうでしょう。

【専門家に相談しよう】

上記の注意点にしても書類作成作業にしても専門家の力なくしては膨大な時間を消費してしまいます。必ず専門の税理士に相談するようにしましょう。無料相談で、相性を確認してからでも遅くはありません。長い付き合いになることが多いので、しっかりと相談し、決めていきましょう。

2.書類審査・面接

書類の提出が終わると、書類審査に入ります。書類審査で補助金がもらえる場合もあれば、面接までいくこともあります。面接では、補助金制度の目的に合致し、成長の見込みありと判断されれば審査合格になります。

3.決定通知

補助金の審査に合格すると採択通知書が送られてきます。補助金は採択後すぐにもらえるわけではないので、注意しましょう。補助金交付が決まったら、事務局に交付申請書を提出します。

4.補助金事業開始と補助金の交付

交付申請書提出後、送られてくる交付決定通知書が届いたら、補助金事業をスタートさせましょう。必ず通知書が届いてから事業をスタートさせないと、補助金が下りないので注意しましょう。

事業を行ったら、実績報告書を提出し、確定検査の後、清算払い請求を行い、補助金が交付されます。

補助金事業が上手く進まないと受給額を削減されてしまったり、場合によっては全額下りないということもあり得ます。

入念な準備を怠らないようにしっかりと取り組んでいきましょう。

補助金ポータルを活用しよう

補助金ポータルは、国から発表された補助金や助成金の情報を集めた支援プラットフォームです。補助金ポータルでは、次の7つのことが出来ます。

【各補助金の情報検索】

全国の官公庁・市区町村等が公募する補助金・助成金情報を様々な検索条件で探すことが出来ます。

【コラム】

補助金・助成金に関する最新情報をコラムとして配信しています。制度の詳細や開始予測など参考になる情報が掲載されています。

【メルマガ】

補助金の公募期間は、補助金によって違います。最新の情報を常に知りたい場合は、無料会員登録をすることで、最新情報が記載されたメルマガが配信されるサービスを受けることが出来ます。

【無料相談】

何から始めていいのか分からない人に向けて、コンシェルジュ窓口が設置されており、無料で相談をすることが出来ます。

【無料診断ページ】

無料診断ページは、簡易的な質問に答えると対象となる補助金や助成金を一覧で表示してくれます。24時間対応しています。

【専門家とのマッチング】

希望する人には、補助金や助成金に強い専門家とのマッチングが可能です。紹介から、相談、調査まで無料で対応します。

【補助金コモン】

補助金コモンは、株式会社補助金ポータルが提供しており、戦略的に補助金・助成金申請のサポートをしてくれる顧問サービスです。

補助金・コロナ関連

現在流行している新型コロナウイルス感染症に関係した補助金・助成金の種類が豊富に登場しています。コロナウイルス感染症の影響で事業規模が縮小、倒産といったこともあり、少しでも企業を救うために取り組んでいます。

お悩みの方は、一度相談してみましょう。

補助金とは?まとめ

以上、補助金について解説してきました。

補助金の申請の手間と公募期間の把握など注意することは多く、時間もとてもかかります。

補助金ポータルや専門家を上手に活用して、少しでも補助金の審査に通りやすい様にしましょう。

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